『ニュートン式超図解 最強に面白い!!素粒子』を読みました。

表紙

自分の素粒子に関する知識は「学部の教養で取った素粒子概論」と「宇宙論を学ぶ上で必要になった知識のつまみ食い」だけであり、「物質を構成する素粒子と力や質量を媒介する素粒子がある」くらいの雑なものでした。そのため、先日子どもに素粒子について聞かれたときには曖昧な返答しかできず、せめて素粒子論に関するニュースを読んで楽しめるくらいには知識を整理して学びたいと思ったのが本書を手に取ったきっかけです。

一般向けの薄い入門書(120 ページちょっと)なので、これを読んだからと言って素粒子論が劇的に理解できるようになるわけではありませんが、それでも各素粒子についての知識の地図を作り、自分が何を分かっていないのか認識する取っ掛かりを得る上でかなり役に立ちました。高校程度の物理学の知識を持っている人が素粒子についての導入知識を得るのに良さそうだと思いました。

読んでいて以下の点が気になったので、次はこれらについてより詳しい本を読んでみたいです。

  • 電子のスピンによって磁石が構成される仕組み
  • ヒッグス粒子が質量を与える機構
  • ゲージ粒子のうちウィークボソンだけがヒッグス粒子の影響を受ける(質量を持つ)理由
目次
- イントロダクション
- 物質を形づくる素粒子
- 力を伝える素粒子
- ヒッグス粒子から超対称性粒子へ