『人類がもっと遠い宇宙へ行くためのロケット入門』を読みました。

表紙

全編カラーの図解で説明も分かりやすい一方、ロケットの背後にある物理現象や工学に関してしっかり書かれていて勉強になりました。元々はロケットに興味のある小学校低学年の子どものために買ったんですが、その子が一人で内容を理解しながら読むのは厳しい感じです。その分自分は楽しめました。

ロケットの本といえば以前『トコトンやさしい宇宙ロケットの本』を読んだんですが、そちらよりも図解や説明が取っつきやすく、宇宙という環境についても詳しく説明されているため、こちらの方が最初に読む本としてちょうど良いと思います。

読んだ中で特に印象に残ったのは探査機の色の話でした。探査機といえば「はやぶさ」のように耐熱フィルムで金ピカのイメージだったんですが、目的地の環境に応じて材質を変えるため機体の色も変わるそうです。例えば太陽に近い水星を探査する「ベピ・コロンボ」は太陽光の影響を抑えるために白い機体になっています。言われてみればそうだよねって感じですが、なんかそういう思い込みってありますよね。