『仮想空間と VR』を読んだ
『仮想空間と VR 』を読みました。Facebook が Meta に社名を変更したのを機に、メタバースという言葉をよく聞くようになりました。メタバースや xR について断片的なことしか知らなかったので、その概要を掴んでこの潮流を楽しめたらいいなと思い本書を読みました。
ちなみに私の xR 経験は「PS VR を持ってる」「HoloLens は被らせてもらったことがある」「新宿の VR ZONE に行ったことがある」くらいです。
本書を読んで、xR の研究開発の歴史やサービスの発展、それが個人・コミュニティ・ビジネス・社会へ与えた影響と今後の可能性、そしてメタバースの意味についてだいぶ理解が深まり、「概要を掴んで潮流を楽しむ」という目的は達成できました。技術的に面白そうなのはもちろん、今後 VR ワールドに特化した新しい職業が次々と創出されていくだろうという展望にはとてもワクワクします。
- Part. 1 VR と xR の歴史を振り返る
- Part. 2 VR に触れてみよう
- Part. 3 VR ビジネスの動向
- Part. 4 VR からメタバースへ
- Part. 5 VR の先駆者に聞く
個人的に感じたこと・気になったことなどを雑多に書くと・・・
- メガネ型 AR デバイスぐらいの気軽さがないと、スマートフォンほど社会全体に浸透させるのは難しそう。あと低年齢での VR デバイス使用は非推奨だけど、コミュニティへの若者の流入という点においてそれがどう影響するのか気になる。スマートフォンやゲーム機にあるような幼児・児童をターゲットにしたコンテンツが作りにくいから、幼少期から VR 技術に慣れ親しんだ「VR ネイティブ」とでもいうような人は他の技術コミュニティに比べて現れにくそう。
- ウェブや検索、SNS からの導線がどうなっているのか。本書では Twitter や Discord を使った VR 外でのコミュニティ活動が紹介されているが、そこから VR ワールドへのリンクはどのように実現しているのか。
- メタバースにおける知識や経験といった情報の蓄積がどのように行われるのか。それはちゃんと後世に残せるものなのか。例えば通常のウェブページであればキャッシュやアーカイブとして情報を蓄積できるが、メタバースにおいてそれはどのように行われるのか。
読んでたら VR デバイスが欲しくなりました。Oculus の新型デバイスが出たら買いたいです。