読書|法助動詞の底力
『法助動詞の底力』の読書メモです。法助動詞 (特に could や would) を使って自分が伝えたかったニュアンスがちゃんと相手に伝わっているのか、相手が法助動詞を使って意図していることをちゃんと読み取れているのかずっと気になってたんですが、まさにそれについての本がたまたまレコメンドされてきたので読みました。
読んでみて、どうやら自分が could や would から得ていた感覚は正しかったことが分かって自信がつきました。一方で「未来の確定した予定を表す現在進行形」や「will による現在の推量」といった今まで意識していなかった感覚や、細かな用法などを学ぶことができて、法助動詞に対する認識が一段階レベルアップした気がします。
読書メモ
法助動詞とは?
法助動詞は、助動詞全体から be, have, do を除外したものの集合で(〜中略〜)「可能性や意思や必要性など」の「話者のさまざまな気持ちや態度を表す」のです。
「さまざまな気持ちや態度」とは言っても、たいていの場合、客観的状況に対して話し手が心に抱いている「推量・願望・予測」など、「話し手の主観的判断」を表すと言えます。
― 「法助動詞」という名称について (p.13)
第 1 章 can と could
- 「can がどんな主語に対しても使えるのに対して be able to は原則として主語が人間や動物のときに使う」「could you…? という依頼を断るときは couldn’t ではなく can’t を使う」辺りは今まで感覚的に扱っていたので、説明を読んで意識的になれた。
第 2 章 may と might
- can や could に比べると使い慣れてなかったので色々学びがあった。特に「疑問文では推量の may を使わない」「過去の推量では may have -ed や might have -ed などを使う」「might well のように well を付けると強調表現になる」辺りが盲点だった。should have -ed はよく使うのに、他の法助動詞で同じ用法をすることに思い至らなかった。
第 3 章 should と shall
- should have -ed の肯定文は「やらなかったことに対する後悔」を表すけど、疑問文になると「やったことに対して、やるべきだったのかどうか疑問に思う」という意味に変わるのは知らなかった。「やってないことに対する疑問」だと思ってた。
- shall の方は現代英語ではあまり使われていないということで 3 ページちょっとの説明だった。自分でも shall は全く使わず別の言い回しをしているので、これからも特に使うことはないだろうなという気持ちになった。
第 4 章 will と would
- 確定した未来の予定を表す現在進行形、will による現在の推量辺りがちゃんと理解できてなかった。would の「自分の意見を丁寧に伝える表現」の部分は新人の頃に読みたかったな。他の人の使い方を真似しながら覚えたのであまり自信がなかった。
第 5 章 must と have to と have got to
- have got to を知らなかった。「何で have to が gotta なんだ」って心の片隅でずっと思ってたんだけど、have が抜け落ちて更に got to が省略されたやつだったのか・・・。