『どんな仕事も「25 分 + 5 分」で結果が出る ― ポモドーロ・テクニック入門』を読んだ
『どんな仕事も「25 分 + 5 分」で結果が出る ― ポモドーロ・テクニック入門』を読みました。
本書を読む前はポモドーロは「25 分1セットで集中して頑張るテクニック」だと思っていましたが、それ以上に作業の見積もりや結果の振り返り、割り込み処理の対応などをシステマティックにこなす手法だと理解しました。
いちいち中断の頻度や理由を記録するのはめんどいし、集中しているときは時間を区切らずずっと作業していたい性分なので、正直ポモドーロの方法論は自分にはあまり合わない感じでしたが、基本的な考え方は参考になりました。例えば「内的中断」と「外的中断」という中断に対する考え方からは新たな示唆を得られました。私は特に内的中断によって思考が迷子になりがちなので、気になったことをメモして今の作業の後に先送りするというのは意識的にやっていきたいです。
ここでのポイントとして、ポモドーロ・テクニックでは、用事ややりたいことがたくさん頭に浮かんできても、今のポモドーロが終わってからにすると努めて意志を固めなければならない。
後半は個人ではなく(マイクロ)チームでポモドーロを実践する方法について書かれていました。これは単なるタスク管理の枠を超えたチームワーク(例えば知識の共有)にも踏み込んでいて、正直そこにポモドーロを適用していくのはスコープを広げ過ぎかなと感じました。特にポモドーロをチームの壁を打破する道具として使うという話では、マイクロチームのメンバーをポモドーロ毎に入れ替えていくことで「破城槌」のように問題を打ち崩していけるということですが、チームの直面する壁ってそういう小手先の仕組みで解決できるものではないはず。実践してみたら印象は変わるのかもしれませんが、メンバーそれぞれが自分なりのやり方を持つ中でこれを導入していくのはかなりしんどいし、正直自分はやりたくないかなという気持ちになりました。