ヤバい宇宙図鑑』の読書メモです。

表紙

読んだ動機

  • Amazon で見かけて評価が高かったから。
  • 子どもに宇宙開発について教えてあげるのにちょうど良さそうだったから。

感想

宇宙空間や宇宙開発にまつわるアレコレをトピック毎に紹介している本。取り上げられている内容がどれも面白く、挿絵が豊富でサクサク読めます。メインターゲットは子どもだと思いますが、大人も楽しく読めます。

「ヤバい」というタイトルから分かる通り、全体的に軽い文体で書かれています。漢字にはふりがなも振られているので小学生なら十分一人で読めると思います。文体は軽いですが内容は結構しっかり書かれていて、なるべく専門用語を使っていたり、分光技術やロケットの操縦方式といった要素技術について子どもが何となく理解できそうな範囲で詳しく説明しています。あとがきに「この本を読んだ人が次世代の宇宙開発の担い手になってくれると嬉しい」といった旨のことを書かれているので、読者の興味を刺激しつつなるべく次のステップに繋げやすいように意図しているのかなと思いました。

個人的には大体知っている内容ではあったんですが、国際宇宙ステーションの構造紹介や日本の保有する観測衛星群の紹介、そして最近学んだ宇宙ロケットに関する話題が多く載っていたのが良かったです。一方、誤字脱字や誤植が結構気になりました。特にふりがなに多かったので校正の時にチェックが甘かったのかな。子どもが読む部分なので修正されるといいですね。

国際宇宙ステーション

さすがに「地上から約 400 メートル上空」は低すぎる (p.96)