アクティビティログの記録
Message Passing の「ブックマークのはなし」のスレッドを読んで感化され、自分のログ取りのやり方について書いてみた。件のスレッドでは読書記録が話題の中心ですが、ここでは読書に限らず日々の色々なアクティビティログについて紹介する。
ちなみに使っているサービスは以下の通り。依存は少ないほうが良いと思ってるので、なるべく少なくしている。
- Twitter:パブリックなログの記録
- Slack:プライベートなログの記録と全ログの直列化
- esa:ログの保管庫
- ブログ:整理した情報を公開する場所
- Google Docs:整理した情報を記録する場所
ロギング
情報はどこからでも自由にアクセスできる方が便利だと思っているので、公開しても害がなさそうなことはなるべくパブリックな場に記録するようにしている。アクティビティログのような時系列情報の記録先には主に Twitter を使っている。
アクティビティログといっても、食べたご飯やお出かけといったプライベートな生活に根ざしたものは公には記録してなくて、本やネット記事を読んでる最中のメモや勉強中に湧いた疑問などを適当に書いてることがほとんど。「ライフログ」ではなく「アクティビティログ」と呼んでいるのはそのため。プライベートなことは後述する Slack に書いている。ロギングは素早く手短に済ませ、詳細に記録を残すのは後の工程でやれば良いと思っているので、Twitter の文字数制限は良い縛りになっている。
Twitter は他の人とのコミュニケーションにも使っているので、自分のログとコミュニケーションが入り乱れてしまうのが悩ましいところだけど、自分的には雑多であろうがあらゆる情報が一箇所にまとまってる方が安心できるので気にしないことにした。嬉しいことにこのログがきっかけでコミュニケーションが始まることもある。
Twitter に投稿したものは全て Slack のプライベートチャンネルに自動的に転記される。このチャンネルは時系列情報の集積所としての役割を持っていて、Twitter に限らずあらゆるアクティビティをここに集約するようにしている。Google カレンダーや GitHub の活動記録などもここに流れる。あと Twitter には書きにくいプライベートなことも直接このチャンネルに投稿している。
整理
こうすることで Slack のプライベートチャンネルにあらゆるログが時系列順に並ぶ。ここから自作スクリプトを定期的に走らせて markdown 形式の月報を自動生成し、それを esa に保存している。esa を使っている理由は、コラボレーション系のサービスの中で markdown が使えて家族ウケが良かったのが esa だったから。UI がかわいいし見やすいので気に入っている。月報は、それを生成したときや年末にまとめ記事を書くときにザーッと見直してる。何か思い出したいときは esa の検索で探す。全てがここに集約されているので安心。
読書や調査などの記録はログを整理してブログにまとめている。記事にして公開しておけば、オススメの本を聞かれたり、技術的な質問をされたときに URL を渡せば済むので便利。あと記事レベルまで整理されていると自分で後から読み返しやすい。月報だと生データに近くてちょっと読みにくいので。
ちなみに記事として構成しにくかったり、外部公開しにくいものは非公開の Google Docs に書いている。Google Docs じゃなくて esa に書いた方が依存サービスを減らせるけど、ノートのようなものは WYSIWYG で書けると嬉しいので Google Docs を使っている。
フィルタリング
ロギングとは違うが、ネット記事のフィルタリングについても軽く書く。
気になる記事を見つけたときはまず Pocket に登録し、スキマ時間ができたときに読むようにしている。流量に対して消費量が全然追いついてないんだけど、Pocket に登録してあるからいつでも読めるという安心感を得ているのが重要。情報量に圧倒されないための工夫です。
Pocket は読むのにかかる目安時間を表示してくれるんだけど、これが読む記事を間引くのに役立っている。目安時間が 10 分以上の記事は相当興味を引くものじゃない限り読まない (読み始められない)
雑感
昔はこういうログ取りを全然してなかったんですが、後々何も思い出せなくて「自分の人生は一体何なんだ」って虚しさを感じることが増えたので、なるべく活動記録を取るようにしている。とはいえ、家族イベントや子どもの成長などのプライベートなログを取り損ねていることが多いので改善の余地がある。その分、写真とか動画を撮ってはいるけど・・・。
ちなみに仕事では毎日の作業ログ (書いたパッチとか参加したミーティングとか読んだ design doc とか) を Google Docs にひたすら書き連ねている。一年単位でファイルを分けてるんですが、年末に近づくと文量が増えて表示するのに一苦労する。もっと分けるべきな気もするけど、なるべく一箇所にまとめたい派なので悩ましい。仕事がオープンソースという利点を生かして、公開可能なものはもっとパブリックな場で記録していきたい。
この記事を書いていて、自分は「情報が一箇所に集約されていて、それが秩序立てて整理されている」という状態に安心感を覚えるということが分かった。どこぞの検索会社のミッションステートメントみたいだな。