10 月に第 7 回「天文宇宙検定」の二級を受けて合格しました。本記事はその受験記です。

合格証

メーテルと鉄郎の可愛い合格証書をもらいました。点数は 81/100 でした。

宇宙天文検定とは

毎年 10 月頃に開催されている民間の検定試験です。一級から四級まであり、一級受験には二級の合格が必要になります。

今回受けた二級は、太陽系や銀河系の仕組み、天文学の歴史、人工衛星や将来の宇宙利用など、幅広い範囲から出題されます。公式ページには「高校生が学ぶ程度の天文学知識を基本とし、天文学の歴史や時事問題等を学びたい方を対象」と記載されているんですが、個人的には大学一年の教養科目レベルくらいの難易度に感じました。もちろん高校生が受けても全然問題ないと思います。

参考までに他の級の出題範囲はこんな感じです。

  • 一級:理工系大学で学ぶ程度の天文学知識を基本とし、天文関連時事問題や天文関連の教養力を試したい方を対象
  • 三級:中学生で学ぶ程度の天文学知識を基本とし、星座や暦などの教養を身につけたい方を対象
  • 四級:小学生が学ぶ程度の天文学知識を基本とし、天体観測や宇宙についての基礎的知識を得たい方を対象

試験について

50 分で四択式の問題 60 問をマークシートで回答するものでした。問毎に配点が異なり、1 点の問題と 2 点の問題があります。2 点の問題には印が付けられているのですぐに分かります。いくつか計算問題がありますが「問題数は少ないため後回しにして最後にやるのがコツである」と後述の答え合わせ会で話がありました。私もそんな感じで解きました。2 問ほど飛ばした状態で 20 分ほど余りました。いくつかの問題はそもそも知らないと解けない問題だったため、当てずっぽうで書きました。

試験後には東京会場限定で答え合わせ会が行われ、500 円を払うと国立天文台の方の解説を聞けるというものでした。ちょうど話題になっていた重力波検出の話やブラックホール同士の合体の話が聞けて面白かったです。答え合わせ会に参加するとすぐに解答がもらえるので、解説が始まる前には自己採点できました。あと答え合わせ会の参加特典として、天文宇宙検定のクリアケースと銀河鉄道 999 のメーテルと鉄郎が描かれたポストカード 2 枚をもらいました。写真の左上のやつです。

教科書

勉強方法

私は大学一年の教養科目で「宇宙科学」と「天文学」の授業を取っていたので、星の進化過程に関する基礎知識はありました。ただ、太陽の構造や天文学の歴史などに関する知識は皆無でした。

やったのは公式テキストを通読しながら章末問題を解くことと、公式問題集をひたすら解きました。上の写真の二冊です。章末問題と公式問題集は 3 周くらいしました。テキストで分かりにくかったことは、Wikipedia で調べたり、画像検索したりして勉強しました。特に太陽や銀河の構造に関する画像が参考になりました。例えば、テキストだと銀河のハローに関する記述が全然なくてどの領域なのかよく分からなかったのですが、画像検索をしたら分かりやすい画像が見つかってすぐに理解できました。最終的には知識問題は瞬殺できるくらいのスピード感で解けるようになりました。

他には気が向いた時に Twitter の天文宇宙クイズ bot (@quiz_astro_test) が出題している問題を解いたりしてました。これは問題数があまり多くなく、また他の級の問題もごっちゃになって出題されるので、直接的には試験の役に立たなかった気がします。アカウントのプロフィール欄にも

※天文宇宙検定で出題される問題とは直接の関係はありません。

と書いてありますね。あと試験後になって気づいたのですが、公式ページで過去問とその解答が公開されていたんですね。それも併せてやると良かったかも。例えば、私が受験した第 7 回の問題と解答はここにあります。

検定とは関係なく読んでいた本も役に立ちました。ちょうど試験勉強をしてる頃に「パラレルワールド ― 11 次元の宇宙から超空間へ」(読書メモ) を読んでいたんですが、これのおかげでビッグバンの名付け親がガモフではないことを知っていました (第 7 回の第二級問 53 参照)。ただし、当たり前ですがこういった本を読むよりは公式テキストや問題集を解いた方が効率が良いです。出題はそこからされるので。

感想

元々宇宙が好きで、本を読んだり動画を観たりして楽しんではいたんですが、用語や概念で曖昧な理解をしているものが多くありました。試験勉強を通してそういった曖昧な理解を明確な理解へと変えるきっかけになったのが良かったです。また出題範囲が広いため、自分で勉強してるだけじゃ絶対に気にしないようなことまで学べたのが良かったです。例えば、天文学の歴史、ロケットエンジン、人工衛星軌道、アストロバイオロジーの話なんかはそんな感じで勉強になりましたし、興味の幅も広がりました。あと公式テキストがフルカラーで分かりやすく読み物としても面白いので、試験を受けない人も一読する価値があると思いました。

来年は一級を受けようと思います。

試験会場看板

試験会場入り口にあった看板。当日は台風の影響で大雨で行くのがちょっと大変でした。